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2006年11月23日

平沢進“ 白虎野の娘” short movie

byakkoya_v.jpg  映画“パプリカ”サントラに収録の平沢進PVについて。
 基本的には本年行われたインタラクティブ・ライブの物語を背景に、平沢氏の実写撮り込み映像を被せた作りになっています。

 CG・デザイン部分の担当は私の他に、
“蝶” 原画、テクスチャ: 中川悠京
“Σ星” “マントル渓谷” 景観: タナカウサギ
の協力を得ました。(敬称略)

 タイトルに“娘”とありますが、映像に娘は出てきません。そもそも曲の正式タイトルを知ったのが、ムービーを納品した後なんですけど。

 今回のCG映像は諸般の事情により、殆どがライブ用に制作した物を使いまわした為、新たに作成したのは“蝶”くらいです。
 なにぶん短納期ゆえ、ご協力のお二方には不本意な仕上がりになっているかもしれず、その点はお詫び申し上げる次第。

 その他の作業は、平沢氏に頂いたコンテ(というよりも我々がライブの為にデザインしたCG画をバラしてshortmovie用に再構築した指示書)に若干の付け足しをする事と、素材の加工・編集でした。
 しかし実写素材は恒例どおり平沢氏の自宅撮り故、光源など画質の状態にやや難有り。補正と合成を可能な限り綺麗に行う事に最も手間がかかりましたw
 とはいえ、あの平沢氏の演技が、全部自宅で自力で撮影されている手作り感。色んな意味で凄い人です。


2006年09月19日

“反射の集いは氷の9” DVD

 スケジュールの都合で延び延びになっていましたが、イベントから丸一年後にして、やっとリリース。
 このイベントに使われたプロ用のカメラは一台のみだった為、凝ったカメラワークこそ望めないものの、カメラさんのテクニックにより撮影状態は良好で、平沢氏のギター運指は、今までに無いほど詳細に渡って撮影されています。

 また逆にソースの少なさという理由から、通常のライブ編集ならばカットされてしまうような仕草や表情までも、そのまま収録しているので、ある意味においてレアな映像とも言えましょう。
 Shopメカノの中野店長とShampooのオリモさんを交えてのトークも必見。

 今作はライブ演奏に加えて、全篇に渡りBG映像のようなものを合成で追加しています。
 VJ調のモーション動画や、大和久がフリーハンドで撮り貯めたスナップ映像等を加工、編集して使用しました。

 曲調に合わせて、あまりうるさくならぬように心掛けつつ。

 そして、おなじみのtwenty2productがモーションパターン素材で幾つかご協力くださっております。送って頂いた動画ファイルを、こちらで適宜加工。具体的には、3曲目“ユーラシア21℃”でメインに使われている輪のような模様と、他には1曲目、4曲目に1パターンずつ使っています。
 ただ、twenty2productのような洗練された動画を作る技術を自分は持っていないので、あまり上手くは扱えていませんが。

 本人に見せたら怒られそう。とか思ったり。

 どこまで作りこむかにも依りますが、映像作家さんはそれぞれ自分の好きな色や構図や時間軸を持っているでしょうから、twenty2productの部分に関しては、素材としてでなく仕上げまで丸々やってもらうほうが良い感じの映像になったかもしれません。

2006年05月05日

平沢進 INTERACTIVE LIVE SHOW 2006“LIVE 白虎野”終了

 「こんな姿(※)に改造されたせいで観客もドン引き也。どうせならもっとカッコ良くしてくれ也」
 とりあえず両腕にドリルとか?股間からミサイルとか。
 ※リンク先はネタバレを含む画像ですので、ライブを未見の方はご理解の上、閲覧をお願い申し上げます。

 平沢進“LIVE 白虎野”お蔭様でなんとか全公演を無事に終了しました。まずは映像制作スタッフとしてご協力くださった皆様のお名前と担当パートを上げつつ、お礼などを。(敬称略)

岩下達朗
・リアルタイム系VJ、および現場映像サポート関連

MANBO
・“分岐モジュール”(歓声メータ)デザイン、モデル、モーション作成

夕凪 洋
・“分岐モジュール”(歓声メータ)コンテ、合成編集
・“AURORA”“SOLAR RAY2” 楽曲映像

中川悠京
・“白虎”イラストレーション
・他、アイデアスケッチ数種

タナカウサギ、Jun Inoue
・“Σ星のシダ”CG作成、楽曲映像

そして“記憶から来た男”に、お馴染みのtwenty2productが海外からゲスト参加。

その他の制作作業と嘆願、スタッフ激励賞賛担当が大和久。


 今回のライブ映像において、今までと変化した部分の一つは、岩下さんによる“リアルタイムに演奏する”映像でした。
 以前までのインタラクティブ・ライブにおける映像は、概ね流しっぱなしか、または予め楽曲の展開に沿って編集済みの動画を合わせる方式を取っていましたが、今回は半数程の曲が岩下さんのリアルタイムプレイによるもの。諸々独自の制約が多い進行の中にありながらも、躍動感溢れる映像を創り出してくださいました。敬服&感謝です。

 歓声メータとして機能する“分岐モジュール”については、物語内での存在感とインターフェイスとしての判りやすさを両立させつつ、いかにもヒラサワ世界らしいデザインを実現させるという、ある意味ハードルの高い難関でしたが、担当のMANBOさんが見事クリア。夕凪さんのコンテも相まって、面白いシーンに仕上がりました。なお、夕凪さんは冒頭の“AURORA”と“SOLAR RAY2”の映像も担当されています。

 “白虎”の映像は個人的に好きなパートです。中川さんの絵を元に、私が動画加工・編集をしています。原画の魅力を消さぬよう、殆ど味付け程度の加工ですが。
 曲ラストの“虎と娘”については主に自分の趣味なんですけどね。今までの平沢作品に無いシチュエーションなので、打ち合わせでも議論された部分です。(というか、中川さんは止めておこうと仰っていましたが)しかしやはりラストはあの絵でないとうまく終わらないという独断により。
 中川さんはこの他にも、CG造形のアイデア等でお力添えくださいました。諸般の都合で使われなかった部分も多いんですが、機会あれば何処かで活かしたいところです。

 “Σ星のシダ”はタナカさんに丸ごとお任せしましたが、上がってきた映像が想像以上に恰好良くて驚きました(笑)
 物語の上でも重要なポイントになるパートだった為、ここでのリアリティとヴォリュームにはかなり助けられた形です。サビ部分のツボを押さえた構成も流石でした。

 “記憶から来た男”のtwenty2productは、前作を上回るクオリティのモーショングラフィックが美しい限り。ただ今回は映像内で歌っている平沢氏の口元と、会場での音楽とをリップリンクさせるのが難しく、所謂「音ズレ」状態になった箇所があり、その点は申し訳ありませんでした。

 皆様の御蔭で、映像演出としてはとても良い結果を得られたと思っております、ありがとうございました。

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2005年06月25日

改訂復刻版 音楽産業廃棄物

音楽産業廃棄物
出版社: ブッキング ; ISBN: 4835441826 ; (2005/06/29)

私の担当は附録CD-ROMの改訂作業です。

詳細はファッシネイションのサイトをご覧ください。
http://www.fascination.co.jp/moderoom/

 収録されているアプリの内容自体は旧版と同じで、旧版を既にお持ちの方には意味が無いし、当時はともかく今のレベルで考えてあのクオリティはどうなのかと。個人的には中身そのものより、絵の古さだとか、デザインの悪さの部分が気になりますが、予算の都合上そのあたりはノータッチという事で、変更部分はブラウザ系のみ。
 
 尤も、自分は平面系のデザイナではないので、作り替えたところできちんとしたものが出来るとは限らないのですが。当時は出来る事と出来ない事との見極めが出来ていなかったというだけで、いま新規でこのような仕事をご依頼されてもお断りしますし。やはり餅は餅屋といいますか、それ専門の人がやったほうが効率も質も良いわけで。

「じゃあ少し明度上げて調整しておきますね」メールでの打ち合わせで、たまにデザインっぽい単語を書こうと思えば、真っ先にメイドと変換する俺の辞書プログラムよ。
 はいはい死ねばいいですよ。

 実用的なコンテンツとしては、やはりディスコグラフィーやLIVE公演記録でしょうか。これらの追加、改訂作業は基本的に高橋かしこ氏の原稿をコピー&ペーストしていくだけなので、労力としてはさほどのものでも無いのだけれど、校正やチェックを何度も入念にやって頂いているにも関わらず、最後までどこかしらミスは出る物で、資料本の制作はつくづく大変なものなのだなと感じる次第。
 とにかく、これほどの資料を編纂された高橋さんのお力には、敬服いたします。

 新規で追加されたのは、書籍内にも記載されている平沢・P-MODEL年表や用語集を、ディスコグラフィー・LIVE公演記録等とリンクさせたデータベースで、具体的にどう役に立つかはともかくとして、とりあえずリンクを辿って見ているだけで、なんとなく25年の足跡が分かったような気になってきます。AMIGAハードの写真も満載で、詳しくなったような気になれます。お薦めです。

 やはり自分が関わった仕事あたりの年代については、作業していると色々記憶が蘇るものです。冷や汗を掻く事ばっかり思い出して、かなり嫌ですけど。 
 それからメジャー在籍時の平沢氏のスケジュールの詰まり具合が凄い。年表で見るとよく判る。体を壊されるのも尤もだと思った。

2005年03月15日

LIVE VISTORON

20050315.jpg 核P-MODEL ライブ [トーキョー・ビストロン] DVDのディレクション及び編集作業を終えました。
1分半弱のサンプル動画をupしましたので、こちらからどうぞ。
[トーキョー・ビストロン]ライブDVD告知ページ

 前回のようなインタラクティブ・ライブとは違ってあまり映像に私の主張が入る事もなく、客観的に場の臨場感をどの程度再現出来るかという点に注力してみました。(というか、自分の描いた絵が無いので余計なストレスが掛からず済んだのは幸い)

 被写体が一人では構成面で何かと大変だろうと、平沢氏も気になさってくださいましたが、確かに映せるネタは多いに越した事は無いのです。
 ですが、そこは照明ワークや舞台装置でカバーされている事と思います。それらを出来るだけ活かした編集になっていれば幸いですが、如何でしょうか。

 色々気になる点はありまして、会場の床がバスドラの低音を拾ってかなり振動していたので、三脚に乗ったカメラの映像も曲調によってはブレが生じてしまう事。
 手持ちカメラにも、ブレは多かれ少なかれ有り、あまり目立つ部分は極力避けているものの、仕方無く使わざるを得ない箇所も。
 それから使用カメラが業務機、市販の民生機、監視用カメラと混在しており、性能差が激しく画質のばらつきが結構出ている事など。ある程度まで補正できる部分はありますが、画像のクリア感のような違いまでは誤摩化しきれません。

 まあ、多少のブレや画像の荒れ具合を気にして没テイクにするよりは、構図の面白さや勢いみたいなものを優先したほうが良いだろうという判断で構成しております。
 でもそういう事を謳い文句にするのって、大抵は予算が無い事の言い訳だったりしますが。

 と、あまりネガティブな事を書いて売り上げに響いても問題ですので、自薦する見所などを。
 πドゥアイからSolidAirにかけての編集は文句ない出来であると思います。
 ギターソロは全体的に良いです。自分が見たいシーンなので(笑)特に“デストロイ”は二回もあって、どちらもかっこ良いです。
 指さばき(と小指の立ち具合)も必見。

 可能な限り大きな音でお聴きください。

 ここまで書いておいて、やっぱり気になる箇所は幾つかあるんですが、照明やカメラ映り等の関係で、結構修正不可能だったりしまして。具体的に書くと多分御覧になるかたも気になってしまうと思うので書きませんが、鋭い人は見れば分かるかもしれません。

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2004年09月30日

ビストロン

vist_sp.jpg 平沢進氏の新作「核P-MODEL」名義のアルバムが発表されます。それに合わせて、メディア露出用のアーティスト写真を作って欲しいという旨の依頼を頂きました。
 前回同様に民生デジカメで撮ってもらった画像を加工する方式で、印刷物に使うには品質的にどうかという気もしますが、まあ大きなサイズで使わないのならそれもアリなのかなあ……。
 左記掲載の写真ですが(実際にはもちろん顔は見えます)怪しげな機械とコラージュして欲しいという要望でしたので、そのようにしてみました。「今更サイバーパンク調?」とかいう声が聞こえてきそうですが、「そうだけど文句ある?」ぐらいの開き直り度合い。そんな感じです。

 曲を聴かずにコンセプトだけを参考に作ってみましたが、後で曲を聴かせて貰ったら、ちょっとイメージ違ったかなと思ったり。歌詞がいつにも増して電波系というか、良い意味で既知外で。音も尖ってるし。
 アナログシンセ調ではあるものの、イマ風のテクノやエレクトロニカのそれとはちょっとズレた用法と質感。
 いや、良いけど、俺のように記号化の世界にどっぷり浸かってるダメ人間は、分類できないものに不安を覚える模様。

2004年06月12日

ジャケ写など

sh_portrait.jpg 時期を逃した感もありますが、平沢進氏関連の仕事の事後報告です。メディア露出用のポートレイト画像を2点制作。「妄想代理人」サントラの内ジャケットや雑誌インタビュー等で使用されています。
 肖像権等の承諾を得ていないので、左記のとおり肝心な部分は掲載いたしませんが、製品でご確認ください。
 お題は、俺なりに考えたプログレアーティスト像……のつもりが、むしろラスボス。
 LIMBO-54ライブで制作した3DCGオブジェを使いまわしながら、ワンポイントとして合成してみました。
 事務所のスタッフさんに民生機のデジカメで撮って貰った写真を加工して、観られるような感じに仕上げようという算段ですが、やはり補正できる限度はありますかね……暗めの部分にCCD特有のカラーノイズが入ってしまっていたので、それを潰すのに一番時間がかかっています。しかしどのみちCDの内ジャケは単色だったので、もっといい加減にやっても大差なかったかもしれない。
 それよりも、スリーブデザインのイナガキさんは、このポートレイトは扱いづらくなかったのだろうか。どうみてもデザインの邪魔してるんじゃないか?これは。
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bon_tshirt.jpg ファンクラブ向けグッズとして、梵クラフトTシャツを作って欲しいとのご依頼を受け、そんなもの売れるのだろうかと考えつつも作ってみたんです。
 まあ、あの原型からして、クールなものは出来ないだろうと思っておりましたが、アジア圏で売っているまがいもんのTシャツ臭く見えるのは何故か。

2004年03月15日

賢者のプロペラ

3年以上前で、ものすごい今更感のある話ですが
PCの整理がてら、ライブイベント用CGの古い資料を発掘したので再掲載。
/ashield/data/kenja/ouro.html

2004年02月26日

limbo-54

構築中ですが
とりあえず図面等のみリンク
/ashield/data/blue_limbo/limbo_pers.html

2003年12月01日

「LIMBO-54」DVD

1070253269_145x275.jpg 写真とは何の関係も無いけど。
 ゴールデンウイーク中に行われた、平沢進インタラクティブ・ライブショウ2003「LIMBO-54」の映像編集を夏頃から今月頭にかけて行ってきたが、その納品も無事完了し、我が家にも製品が届いた。
 尤も、最初に一通り観たのは1995年のライブSIMCITYの復刻版DVDだったのだが。平沢氏は8年で顔の印象が随分変わられたような。
 このライブは、初めて平沢氏の仕事に携わらせていただいた時のもので、それなりに懐かしく感じるかと思いきや、当時を振り返ってみれば、大学を卒業したての世間知らずな自分は、技量も未熟で凡ミスを頻発した記憶ばかり。そんなわけで私の担当したCGは……正視に耐えられませんw
 
 それはさておき今年のライブDVDの話などを。実質的な編集作業期間は2か月強くらいと、120分物のライブ編集としては時間をかけ過ぎだとは思う。とはいえ通常のライブと違い、CG映像が随所に用いられ、時に舞台装置のように機能する分、その合成や補正処理には相応の手間がかかる。撮影素材もminiDV70本の大半を定点カメラで撮りっぱなし、人力で撮影しているのが1/5程という状態では、なかなか事は容易く進まない。

 もともとDVD化の予定が無く、撮影専用スタッフが入っていなかったライブの為、内容の出来映えを懸念された方もいらっしゃる事と思われるが、流石に大金を投じた映像作品のようなクオリティは望めないものの、今までに発売された平沢進関連のビデオ映像と比べても、特に悪くない仕上がりではないかと。まあ自己評価なので、あてにならないけれども。
 個人的な感覚では、ソフト一本の売価が高いなあという気はするが、これについては損益分岐点の問題もあるから仕方ない。販売数が増えればもっと値段も下げられるし、映像の品質も上げられる。

 編集のポイントとしては、多少説明的になる事も仕方ないと割り切って、できるだけ分かりやすい場面展開を心掛けてみた。というか、ギターソロ萌え。
 内容を御覧になられた方はお気付きかもしれないが、構成や音声ソースは東京最終日が元になっているのに対し、映像ソースに関しては、大阪公演と東京公演の両方を混ぜ合わせている。
 これは視点のバリエーションを増やす意味もあったが、定点の無人カメラはプロのカメラマンが撮ったショットと違い、使用に耐えない部分も多く、ソースの中から極力写りの良いカットを選別する為にも必要だった。

 良いカットを選ぶのも大変な作業だけれど、大方のチェックは事務所のスタッフさんにお願いしてしまったので、これについてはかなり助けられた。

 やはり悩み多かったのは、所謂「本物のヒラサワ」の登場シーンだった。キャラクターの仕上がりに満足していないという事もあったが、それ以前にどうしてもオタクっぽい表現になってしまう所が難点だ。

 今回は色々な人から70本のテープ編集は大変だろうと声をかけられ、実際に作業時間もかかってはいるけれども、どちらかといえば5分のCGプロモ映像のコンテや構成を考えるほうが大変だと思う次第。精神的な意味で。
 しかし、いくら素材がDV圧縮とはいえ容量が数百GBと膨大すぎて、その都度DVD-RAMやRへバックアップをとるわけにもいかないので、心臓には非常に悪かった。念の為、家中の各種PCにデータを複製して臨んではいたが、落雷や火事等で全滅しないとも言い切れないので。

 全くの余談ですがブックレットで持ち上げられ過ぎの自分はどうかと思われ。CGアーティストという呼称は止めてほしい。今日日アートを名乗るには、それなりの論理的なバックボーンか、何物にも換え難い情熱が必要なはず。
 自分がそういうタマじゃないのは言うに及ばず、そもそも下請け職人屋として日々手堅く生きて行きたいという所存でありまして、そのくせ生活ぶりの実情はDQNフリーターと変わらない。そんな奴をアーティストとは呼べないだろう。
 あと、こちらで散々持ち上げている割には、SIMCITYのライナーノーツでは「この頃はまだCGアーティストも居なかった」と書かれていますね、平沢さん、僕はこの時既に居りました……存在が認められていない(笑)

2003年05月06日

インタラクティブ・ライブ2003終了

1054232616_200x600.jpg ご来場の皆さま、在宅参加の皆さま、おつかれさまでした。
 今回、映像ディレクタ−という大仰なポジションにかなりのプレッシャーでしたが(ディレクタ−とか言いつつ末端作業まで自分で行うわけだが)、ひとまず肩の荷がおりました。
 あの「成功したほう」のエンディングは、スイッチのタイミングが難しいもので、物凄く緊張しましたよ。
 実際には、これを書いてる時点で既に一月近く経過してるので、大半の出来事を忘れつつありますが。
 長文をまとめるには記憶が欠落してきているので、以下覚書調に、ざっと。
 
 裏方としては、楽曲「サトワン暦8869年」の手前ではもう殆ど「共鳴失敗」と判断しており、バッドエンディングに向かう為の映像をスタンバイしていたのだが、土壇場で「しるし」の同時二つゲットに大慌て。それより「もうダメかも」という時の、会場のテンションの下がりぶりが、やたら正直な反応だった。曲終わっても歓声が疎らだったり(笑)
 あれはライブの構成上問題ないのだろうか。

 大阪ライブでは、後ろのほうで立って踊るという御方も結構いらっしゃった様子だったが、東京は、最終日アンコールまでスタンディング無し。ホールの造りの所為もあるのだろうけれど。
 映像操作ブースの場所からは、お客さんの後ろ姿が良く見えたのだが、アップテンポな曲の時などは、踊りたそうにしている人もずいぶんいらっしゃったようにお見受けした。

 いわゆる不幸な終わりのほうは、「本物のヒラサワ」のトリックスターぶりと「ヒラサワB」の存在感が、きちんとフォローされてるところが、構成としてグッドだと感じた。
 とはいえ、いきなり最終日の幸せなエンディングだけ観た人には、上記の物語構成が伝わリ辛いのではないかという一面もあった。

 今回のインタラクティブライブは、前作「賢者のプロペラ」よりも、動員数が増えたそうな。前作あたりで、ストーリーの難解さやネットイベントでのハードルの高さを、誰彼となく指摘されていたし、個人的には一見さんには辛いのでは?という危惧もあったけれど、アンケート結果を見る限りでは概ね好評だった模様。
 もちろん、前作と比べれば見た目の面白さなどは、かなり改善が試みられているし、ライブのダイナミズムを極力失わぬような工夫も成されていたと思う。エンタテイメントなんだから、体感して面白くないと意味がないもの。
 それにしても、エンディングでの「泣かせ」る展開や、彎曲表現が殆ど無いメッセージも、ストレートすぎて、平沢進にしては珍しいのではないか。

 現場初参加によって、舞台監督さんや、音響さん、照明さん、特効さん等々、大勢の裏方さん達の連携によってステージが成り立っている様を、直に体験する事ができたのは大変勉強になった。今後、色々な公演を観る目が変わってしまいそうだが。

 映像については、PVメインの曲を除いては、ナマ平沢映像を積極的に映すように努めてみた。前作のライブよりも男前度がアップしていたように思う。

 以前から書いている事だけれども、PVはさすがにネタ切れの感じが否めないので、あの方式の作り方を続けるならば、そろそろ全く作風の違う人が出てきてくれると良いのだが。

 在宅オーディエンスはサーバ負荷等で大変だったそうだ。あれだけ屈強な日経のサーバが激重になるなんて、やはりブロードバンドの普及でアクセス数が増大した事が原因なのだろうか。

 とりあえず作った映像クリップのバックアップを取ったのはいいが、数十ギガに及ぶファイルはDVD-Rに収めても膨大で邪魔。

 以上。ライブ用に作ったCG画等は、後々アップする、かも。