Video for VOTicon

作品プレビュー Jpeg Images | Windows Media Video(320*240)11MB 3.22min


■公演名:花岡安佐枝(eavam/イーヴァム)ダンス公演 [VOT icon]
■出演:
ダンスパフォーマンス/花岡安佐枝
サウンドパフォーマンス/ヲノサトル
ビデオパフォーマンス/大橋二郎@E-Regular
ビデオアート/大和久勝

*フライヤーデザインは中島浩(プランク)、写真は斉藤泉。

■日時:99年11月14日(日) 開場 18:30 開演19:00
■会場:天王洲スフィアメックス 東京都品川区東品川2-2-8
 TEL 03-5460-8511
 JR品川駅東口(港南口)下車天王洲アイル循環バス約5分、
 東京モノレール天王洲アイル駅(JR浜松駅より5分)下車1分
■料金:前売 2,500円、当日3,000円

●テクノと身体と異分野コラボレーション

「テクノと身体のデリケートな関係」をテーマに、花岡が2年近く着実に続けてきたコラボレーション・シリーズは、ダンスパフォーマンスを中心に据えつつも、これまでクラブイベントやトークショーといった、さまざまなフォーマットに落とし込んできました。またこうした独自の活動は、いまだ不定型な表現ジャンルとしての「ダンス」を行なう上での、ある種の必然であり非常にリアルな選択ともいえます。これまで、もとみやかをる、会田誠、Doo-Doo-Doo、岸野雄一など多彩なジャンルのアーティスト達をゲストに迎え、時にト−クショウ、時にコラボレーションを行なっていますが、そのセレクトは身体感覚と表現が密接に結び付いたものでした。

 今回の公演は、そうしたシリーズの中でもコラボレーションの回数をより多く重ねてきたヲノサトル(サウンド)と、大橋二郎(ディレクション)の2人に加え、平沢進のフルCGプロモーションビデオなどを制作するビデオアーティスト大和久勝を迎えて行われます。

●花岡安佐枝のダンス

 花岡の舞台では時にメインである筈の彼女より、舞台美術や、サイドパフォーマー達が主役であるかのように思える瞬間がしばしばあります。それはバトルの結果ではなく、音に寄り添い、光に寄り添い、それをムーブメントに転化していくという彼女自身の技法によるところが大きいでしょう。それは「耳を澄ますように体を澄まし、そこにあるもの達に触れることで生成するダンス。ダンサー(私)は受像器であり、変換器に過ぎない」と本人が語る技法でもあります。
「珍らかな少年体」と評される体型と風貌、硬質でありながら優雅な動きからは、パフォーマンスが終わったときには、名残惜しい微温の(ホリーな)感覚に観客が包まれることでしょう。明和電気の音楽監督とは一味違う、現代音楽家としてのヲノのサウンド、大橋のVJ的映像アプローチ、大和久のミニマルなビデオ作品も必見。これまでダンスなど見た事もない人たちにも十分堪能できる内容といえます。

*ちなみに「VOT」とはMEGA DEMOのジャルゴン「BOT」からの引用。「テクニカルでイカしてる」、90年代初期の「COOL」というような意味。iconは彼女の愛するロシアイコンから。どうやら斜に構えつつも、物質的世界と心的世界の、その中間にあるデリケートな感覚帯にのみ存在する美しさ、聖なるものへの愛着と畏怖……そんな感覚を再構築しようとする、ロマンティックなファンダメンタリストかも。しれません。
(text: 大橋二郎)

 左記の公演を元に映像作品として再構築したヴィデオ版を制作。
The Place TheaterのDance on screen 2000というフェスティバルで上演されました。
 イギリスのコンテンポラリーダンスの中心となるトップクラスの劇場なのだそうです。

 当然、豪華な機材を有り余るほど使用したそれは豪華なダンス映像作品が集結するところへ、DVカムとPCのみで作ったプリミティブそのものな映像で挑むってことは、つまり殴り込みってことですか。パンクですか。
 VOT iconは振り付けとその世界観、イマジネーションが映像美として表現されているジャンルにての選抜。アジアから選ばれたのは全部門通してこれのみとの事。

 さらに、これの別バージョンとして、LeyLineExperimentのCD-ROM収録用に再編集をかけたものが、このサイトで見られるサンプルです(サンプルなので画質やレートは落ちますが)

 こちらのバージョンは、サウンドパフォーマーが別の方。同じくLeylineより、woonの、airという楽曲とコラボレーションしています。



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